王宮魔術師のくせに素人魔法しか使えなかったファレンガーもいつの間にかレベル26。デスロードを完封できるくらい強くなりました。もっとレベルが上がるとダンジョンのボスが仮面を持たない名無しドラゴンプリーストになったりするんですよね。
ドラゴンプリーストは竜教団の司祭…ってことはドラプリが出るダンジョンは竜教団の施設だったってこと?じゃあ高レベル時にドラプリが出るダンジョンを調べて、どこが竜教団施設だったか特定してやんよ!
今回はクソ長い前置きだけです。お忙しい方のためにざっくり要約しますと、「LCharリストにドラプリが含まれるLvlアクターでも、諸々の事情で実際ドラプリが出るかは分からんよ」みたいなことがグダグダ書いてあります。とりあえずドラプリ出るダンジョンどこやねんって方は後編だけご覧ください。前編は読まなくてもあんまり差し障りありません。
SKYRIMに出てくるNPCは敵も味方も人間も獣もクリーチャーもみんなアクターと呼ばれるオブジェクトです。このアクターを設置することでゲーム中に登場します。ドラプリの姿で登場するアクターは以下の通りです。
SummonEncDragonPriestは召喚で出てくるやつなので関係ないです。AmbushSarc~って書いてるのは棺(sarcophagus)で待ち伏せしてるって意味(多分)で、ベースは雷や炎など各属性のドラゴンプリーストです。その各属性ドラプリもベースはEncDragonPriestです。要するに上記は全て同じEncDragonPriestです。攻撃方法や持ち物が違うだけです。
この中で仮面を持たない名無しドラプリとして設置されているのは
- EncDragonPriestAmbushSarcShock(コンソール使わないと行けないセルにいる)
- EncDragonPriestAmbushSarcFire(フォーレルホストのリスポンしたボス)
- EncDragonPriest(シェオ爺のクエで登場するやつ)
だけでした。
もうちょっとあるやろ名無しドラプリ出るとこ。だってドヴァキンやってるデータでアークウィンドポイント行ったとき遭遇したことあるもん。アイツは何だったんだよ。
…なんやこれ。見た目も名前も全然ドラゴンプリーストちゃうやんけ。
実は敵アクターにはEncounter(Enc)タイプとLeveled(Lvl)タイプがあって、前述のEncDragonPriestはEncタイプのアクター、アークウィンドポイントのボスはLvlタイプのアクターとなっています。
Encタイプのアクターが設置してある所には必ず決まった種類の敵が湧きますが、Lvlタイプのアクターが設置してある所に湧く敵はPCのレベルによって種類がランダムに変わります。
ランダムって言っても全種類の敵から無作為に選んでるわけではありません。ノルド遺跡の石棺から山賊長とか出てきたら誰やお前ってなるもんね。
LvlタイプのアクターはLeveledCharacter(LChar)リストの中から湧かせる敵の種類を決めています。アークウィンドポイントのボス、LvlDraugrAmbushBossMaleの場合は「LCharDraugrBoss」というLCharリストが使われます。
レベル1ならEncDraugr02Boss1H(片手武器のドラウグル・オーバーロード)、レベル30ならEncDraugr04Boss1Hか同2H(片手or両手武器のドラウグル・スカージ・ロード)って具合です。レベル60以降は「LCharDraugr05BossWithDragonPriest」っていう別のLCharリストを参照するようになっていて、そちらによると黒檀武器のデス・オーバーロードかドラプリのいずれかが出てくるようです。
画像では文字が潰れて読めないと思いますが(スミマセン)、黒檀デス・オーバーロードとドラプリの比率は4:4。どっちが出るかは半々みたいですね。
リストの中にまたリストってえらいめんどくさい事するなぁって思うかもしれませんが、これランダム戦利品のリストはもっとめんどくさいんですよ!ボスチェストの吟味をしていた時あまりにもお目当ての物が出ないので「ほんまに入っとることあるんかコレ」って設定覗いてみた事があるんですが、延々続くリストのマトリョーシカでCKそっ閉じました。吟味ももうやらないです。つらい。サガ狂人勢とかまじ狂人。
話を戻します。
LCharリストの設定上、めいっぱいレベルを上げてLvlDraugrAmbushBossMaleが居る所に行っても確実にドラプリに会えるとは限らないってことが分かりました。
会えるとは限らない理由は他にもあります。
まず、Lvlタイプのアクターは各々に難易度が設定できるようになっているため、参照するLCharリストのレベルに補正がかかります。
このLvlアクター(LvlDraugrBossMale)もアークウィンドポイントのボスと同じLCharリストが使われているのですが、レベル58のドヴァキンで会いに行ったらHARDの方は黒檀武器のデス・オーバーロード、EASYの方はレベル20以下で出るはずの片手武器オーバーロードでした。
シルバードリフトの隠れ家のボスも同じくLvlDraugrBossMaleですがこちらはVERY HARDに設定されています。『言葉の壁巡り_第三十六夜』で行った時はレベル19だったのに、リストではレベル30以上になっているスカージ・ロードが出てきました。
PCのレベルをそのままLCharリストに当てはめているわけではないんですね。
しかし難易度EASYのLvlDraugrBossMaleが絶対ドラプリにならないって事はありません。Lvlアクターの難易度がEASYの場合、LCharリスト内の「現在のレベルの33%以下のアクター」が選出されます。つまりPCのレベルをものっすごい上げればLCharリスト内すべてのアクターが対象なるはずです。確率は下がるけどドラプリが出る可能性だってあります。
ちなみにVERY HARDなら「現在のレベルの125%未満で最も近いアクター」となります。あれ?じゃあシルバードリフトの隠れ家の時はスカージ・ロードじゃなくてもう1ランク下のワイト・ロードのはずじゃね?うーん…よく分からん…。まぁ何にせよ、レベルが高くなればドラプリが出るってことよ!具体的に何レベルかは分からんけど!
確実にドラプリが出るとは限らずとも、ドラプリになる可能性のあるLvlアクターが設置してある時点で「ドラプリが出るダンジョン」って事にして良いんじゃなかろうか。と思ったのですが、Lvlアクターの選出にはPCレベルとアクター難易度の他にもう一つ基準があるみたいです。
それが、ロケーションのレベル設定(Encounter Zone)です。
この場合、PCのレベルが5以下でも6、レベル21以上でも20と見做し、そのレベルを基にLCharリストを参照するようです。多分。
前述の「現在のレベルの○%云々」の「現在のレベル」っていうのはこの見做しレベルになります。
ブリークフォール墓地のボスはアークウィンドポイントのボスと同じLvlDraugrAmbushBossMaleで、難易度はVERY HARDに設定されています。しかしロケーションのレベル上限が20のため、どんだけPCのレベルを上げてもLCharリストの高レベル帯アクターは選ばれないようです。多分。
でも動画で行った時(レベル19)はレベル30で出るはずのスカージ・ロードだったんだよなぁ…。
レベル60の新規ドヴァキンで行ってもスカージ・ロードだった(普通なら黒檀デス・オーバーロードorドラプリがでるはず)のでEncounter Zoneの設定が作用してはいるようですが、レベル上限が20ならオーバーロードじゃないの?
さっぱり分かんないけど、ドラプリになる可能性のあるLvlアクターが設置されたダンジョンでロケーションのレベル上限があるのはブリークフォール墓地だけだったので、別に気にしなくていいんじゃないかな…。一応、こういう設定もあるよってご紹介だけで…。
全体的に歯切れが悪くてごめんなさい。
【ここまでのまとめ】
- 敵にはEncタイプのアクターとLvlタイプのアクターがいます。
- Encタイプのアクターがいる所にはいつ行っても同じ種類の敵が出ます。よって、フォーレルホストのボス(ラーゴット撃破後のリスポンするやつ)はどのレベルで行ってもドラプリです。
- Lvlタイプのアクターは出てくる種類が変わります。
- 出てくる種類はそのアクターが持つLCharリストの中からPCのレベルを基に選出されます。
- 選出にはアクター毎の難易度設定、ロケーション毎のレベル設定の補正がかかります。
EncDragonPriestを含むLCharリストは「SubCharDragonPriest」と「LCharDraugr05BossWithDragonPriest」の二つ。このうち「SubCharDragonPriest」は未使用、「LCharDraugr05BossWithDragonPriest」は別のLCharリスト「LCharDraugrBoss」の中でのみ使われます。つまり「LCharDraugrBoss」を使用しているLvlアクターだけが将来ドラプリになれるってことです。
というわけで、ようやく次回ドラプリがでる可能性のあるダンジョンを挙げていきます。
【おことわり】
本記事はCreation Kitと Creation Kit wiki の和訳ヘルプファイル(CK Wiki Japanese translation Ver5.8)とふんわりした理解と思い込みを基に作成しています。
CKについては無印Skyrimのみを読み込んでいます。各種DLCのデータは含まれておりません。
また、和訳ヘルプファイルについては最初に落として以来更新を確認してないので、現行の元CKwiki及び翻訳済みページの情報より古いかもしれません。
以上をお含みおきくださいますようお願い申し上げます。
ドラプリのあれこれ(後編)
ドラプリのあれこれ(余談)
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